2021年10月31日、青稜中学高等学校(東京都品川区)SDGs部環境問題チームの生徒7名が、茨城県那珂市にある太陽光発電所の見学に訪れました。目次青稜中学高等学校SDGs部×afterFITの共同プロジェクト青稜中学高等学校SDGs部那珂ソーラーパーク発電所見学の様子青稜中学高等学校SDGs部×afterFITの共同プロジェクト「グリーン電力の普及にあたり、若い世代の方たちの意見を積極的に取り入れたい」との想いから、afterFITでは青稜中高SDGs部との共同プロジェクトを開始しました。発電所見学はその一環です。プロジェクトのきっかけは、青稜中高がafterFITの運営する再エネ100%の電力小売りサービス「しろくま電力(ぱわー)」に電力を切り替えていただいたことでした。同校には「SDGs部」という部活があり、生徒たちが主体的に社会課題の解決に向けて学び、世界の未来について日々考えています。そこで「グリーン電力と脱炭素社会についての特別授業」「発電所の見学」、それらを踏まえて「生徒たちができることを考えるワークショップ」の3つを組み込んだ“学びのプロジェクト”を企画しました。第一弾の特別授業は10月29日、弊社CCO(Chief Communication / Carbon-Neutral Officer)であり、脱炭素メディア「EnergyShift」の発行人 兼 統括編集長を務める前田雄大が講師として登壇。そして今回、第二弾の共同プロジェクトとして太陽光発電所の見学を実施しました。青稜中学高等学校SDGs部青稜中高の「SDGs部」は2021年4月1日に発足。現在41名の部員が所属しており、主な活動として週2回の全体会と週1〜2回の分科会を行っています。「子どもが変われば大人も変わる」のスローガンのもと、2030年のSDGs目標達成に向けて中高生だからこそできるアクションを模索し、実行していくことが部のテーマです。現在は、環境問題・外交問題(主にミャンマー)・フードロス・教育(ヤングケアラーや児童福祉など)・農業・リサイクルといったテーマを主軸に活動しており、今後は生徒の希望を尊重し、さらにテーマを増やしていく予定だといいます。那珂ソーラーパークafterFIT が建設を担当する那珂ソーラーパーク(※1)は、DC容量約35MWの太陽光発電所。一般家庭約 9,600 軒分(年間発電量 38,500,000kWh)に電力を供給しているメガソーラー(※2)ですが、その中でもかなり大規模な発電所です。東京ディズニーランドのおよそ 1.4 倍の敷地(648,293 m²)内の41.16%(266,819 m²)に太陽光発電パネルを設置しています。【那珂ソーラーパーク】・事業用地面積 648,293 m²・パネル設置面積 266,819 m² (パネル専有率:41.16%)・DC 容量 34.993MW・年間発電量 38,500,000kWh(一般家庭約9,600軒分の電力を供給)発電所見学の様子まず、現場の社員が「天気がいい日とそうでない日、気温の違いで発電量がどれほど変わるのか」など、太陽光発電の仕組みについて生徒に説明。その後、1枚の太陽光パネルはどれくらいの重さなのか、実際に2人1組で持ってもらったり、パネルを布で覆うとどれくらい電力が落ちるかを数値で確認してもらったりと、太陽光発電の仕組みを体感してもらいました。当日の天候は曇りでしたが、それでも発電できることに生徒からは驚きの声が。「パネル何枚で家1軒分の電力を賄えるのですか?」「気温が低いとパネルの性能は落ちますか?」など、積極的に質問をしてメモを取る生徒たちの姿が印象的でした。次に、那珂ソーラーパークでパネルの保守管理のために活用している「ドローン」についての説明を行いました。太陽光発電は、パネルの設置角度や日照時間によって発電量が変動します。発電量最大化のためにafterFITでは「3Dモデリング」を使ったパネル配置の設計や、AIを活用した日射量予測に取り組んでいます。これらの取り組みに欠かせないのがドローンです。実は弊社ではドローンが発電所内のさまざまな場面で活用されています。見学当日、生徒たちはドローンの歴史や仕組み、注意点などのレクチャーを受けながら、実際にドローンを飛行させてパネルを点検するデモンストレーションを見学。モニターにドローンからの映像を映して確認しました。最先端のテクノロジーの活用に、生徒たちは興味津々です。「どれくらいの頻度でドローンを使った点検をしているんですか?」「雨が降っている時もできるんですか?」など、ドローンに関しても多くの質問が飛び交いました。その後、広大な発電所内を歩きながら見学。普段なかなか見ることのできない、ソーラーパネルの裏側を覗きこんだり、その仕組みについて説明を受けたりしました。最後は、発電した電気を送り届けるための変電所を訪れました。2時間ほどの見学の間、終始積極的に太陽光発電の仕組みを理解しようとする生徒たちの姿勢が印象的でした。見学後、生徒から以下のようなコメントがありました。・「ドローンを使った点検なども近代的な感じがして、時代が進んでいるなと感じました」・「自分が想像していたよりも大きくて広いことに驚きました。ドローンの映像を見て、この量の電気を学校にも供給できているのは、すごいことだなと改めて実感しました」今回の発電所見学を含めた一連のプロジェクトを経て、11月6日には生徒たちが考えた 「脱炭素アクションプレゼン大会@父母会」が行われ、チームごとに社会貢献プランを発表しました。魅力的な社会貢献プランには、しろくま電力(ぱわー)が協力し実現を目指していきます。※1:那珂ソーラーパークは、大和証券グループである、大和エナジー・インフラの100%出資による事業者によって運営されています。※2:発電規模1MW(1000kW)以上の太陽光発電システムを「メガソーラー」と定義します。