今年度から本格展開を開始した「しろくま電力(ぱわー)」に関して、6月30日に事業戦略発表会および新TVCM発表会を開催しました。大手企業を中心にグリーン電力調達ニーズが高まるなか、しろくま電力(ぱわー)は実質CO2排出ゼロのグリーン電力(※1)を、大手電力会社の従来電気と同じ価格(※2)で法人・個人に提供します。グリーン電力はコストが高いと言われるなかで、なぜ「電気代そのまま」で提供するのか、事業の背景にある戦略を代表取締役の谷本が語りました。発表会前半は、谷本が、日本におけるグリーン電力普及の課題とそれを解決するafterFITの取り組み、しろくま電力(ぱわー)の料金を従来と同じにしたコンセプトなどについて語りました。後半はしろくま電力(ぱわー)の本格展開にあわせた新CMに出演した南海キャンディーズしずちゃんとゆりやんレトリィバァさんが登壇。ブランドキャラクターの「ぱわーくん」とともに、脱炭素にまつわる演出やトークセッション等を行いました。■発表会内容①国内の「電力グリーン化」を阻む課題谷本が登壇。afterFITのミッションは「電力の“脱炭素”」であるとし、国内外でグリーン調達ニーズが高まる一方、日本で「グリーン発電所の不足」を解決するのが難しい事情を解説しました。政府が脱炭素の目標として温室効果ガス46%削減を掲げるなか、2030年までに、国内の電源構成に占めるグリーン電力比率を36~38%まで引き上げる必要があると言われています。達成のためには、過去9年間、FIT制度という手厚い補助を受けてようやく約10%増加したグリーン電力を、さらに2倍以上増加させる必要があります。反面、国内の新設FIT発電所認定量は、制度開始直後の2013年をピークに著しく減少しています。この理由について、日本にはグリーン発電所を低コストにつくれる平地が少ないことや、発電適地の送電線が細くすでに空きがないため、この達成は簡単ではないことを谷本は説明しました。これらの発電所不足に対し、RE100に代表される「脱炭素」を目指す企業が急増し(=グラフ)、着実にグリーン電力ニーズが高まり、供給が追いついていないことを解説。こうした状況を受けて、グリーン電力がコスト高になる背景を提示しました。②グリーン電力の課題を電力3領域で解決こうしたグリーン電力の課題に対し、afterFITは解決に挑むこと、グリーン電力の「発電」「送電」「売電」という電力3領域すべてを手掛けることを明示。創業5年で売上190億円を達成したことを紹介しました。その課題解決のカギとなるのは、これまで注力してきたグリーン発電所事業の実績とAI技術。衛星データと組み合わせて全国の土地を解析し、探し出した適地でのグリーン発電所開発を予定していること、AIを活用した気象予測の精度を高める研究を進めていること、大規模蓄電池を制御するアルゴリズム開発に着手していることなど、グリーン電力の課題解決に向けたafterFITの取り組みについて説明しました。③電気代そのまま脱炭素:グリーン電力需要の高まりに応える「しろくま電力(ぱわー)」最後に、7月から本格展開を開始するafterFITの電力小売りサービス「しろくま電力(ぱわー)」を紹介。法人・個人ともに「電気代そのまま脱炭素」をコンセプトとし、従来からのコストアップなしで実質グリーンエネルギー100%の電力を提供しています。コストアップにつながると思われているグリーン電力を、従来と同一料金にすることで世の中に広めたいという思いを熱く語りました。グリーン電力が普及すれば、発電所開発事業に強みがあるafterFITは長期的な視野で収益を伸ばせるという背景があります。TVCMは、しずちゃんとゆりやんレトリィバァさん、「ぱわーくん」が脱力感のある「脱炭素ダンス」を踊る“ゆるい”世界観で、グリーン電力を身近に感じてもらう内容を目指しました。■しろくま電力(ぱわー) 公式webサイトhttps://shirokumapower.com■発表会概要日 時:2021年6月30日(水)10:30~11:30会 場:ベクトルスタジオ(東京都港区赤坂4-15-1赤坂ガーデンシティ18階)登壇者:afterFIT代表取締役 谷本 貫造 南海キャンディーズ しずちゃん(山崎静代さん) ゆりやんレトリィバァさん内 容:「しろくま電力(ぱわー)」およびafterFITの事業戦略 国内グリーン電力の課題※1この電力を構成する電気には、FIT電気が含まれています。この電気を調達する費用の一部は、当社以外のお客様も含めて電気の利用者が負担する賦課金によって賄われています。これに再エネ指定の非化石証書を使用することにより、実質再生可能エネルギー電気100%の調達を実現します。※2電気料金の構成・金額は大手電力会社の通常メニューと同じです。大手電力会社とは、北海道電力、東北電力、東京電力エナジーパートナー、中部電力ミライズ、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力の9社を指し、各電力会社が提供する低圧向け従量電灯メニューおよび動力メニューの電気料金に準じます。